【短歌の日通信】投稿作品をお届けします(4月23日〜28日分)
こんにちは! 短歌の日です。
たくさんの投稿作品、ありがとうございます。このメルマガでは #短歌の日 というハッシュタグをつけて投稿してくださったみなさんの短歌作品をご紹介しています。
いよいよ『短歌ウィーク』に突入しました。短歌ウィークについて詳しくはメルマガ短歌の日通信の過去アーカイブをご覧ください
https://tankanohi.theletter.jp/posts/50070720-e5ae-11ed-99e8-81940d5583a2
■『#短歌の日』参加作品(4月23日)
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最初から書き直すように人生を没にしたいと思わない?……そう。/つぐみざき あさひ
最初から瞬く間もなく最後まで君はいつでも美しかった/つぐみざき あさひ
返り花貴方の知らない私を見つむる彼の熱きまなざし/平木リラ
春雨の冷たき拳にしゃがみこみ膝を抱える汝に傘差す/平木リラ
最初から知っていた短編映画の切れ端に重なる二人は/ナルシマアンバイ
ふと開けて見ればはるかな熱量の死なない意欲が畳まれたおむつ/清水水晶
最初から分かっていたんだ努力とか頑張るだとか全部無意味だ/とひろ🛰
最初から僕のこころを見透かして笑顔のままのつぶらな瞳/futuro
最初から間違いだったから角を捨て去ったんだ旧ユニコーン/虚光
最初からカッパと知ってデータ取り桜散っても骨が折れても/清水水晶
最初からケンカのふたり結ばれて読んだ漫画に捻りなさ過ぎ/たんかちゃん
最初から無かったことにしたかった忘れたくても覚えてるから/雨庭
最初からついてた痣が消える頃貴方をきっと嫌いと言える/藤見優一
最初から「エラー」最初から「エラー」リセットの無い明日を生きろ/満月
最初から夢を見ていたことにして目覚めの朝を静かに待とう/大河原朗
最初から無かったことにできたなら私ここで今泣いてなかった/瓶覗
最初から最後まで諦めたくない君の全て本当に好き/加藤莉子
最初から恋を知ってた訳じゃないあなたと出会い芽生えた気持ち/卯月 菜綾
最初から選択肢がない片田舎外に出るのは勇気がいるんだ/ケラノマエ
最初から二文字手折りまたひさぐ大出血だ持ってけ泥棒/七紙でニチカ
最初から諦めるやつに惹かれるか!勇気を振り絞れ当時のお前!/ケラノマエ
最初からこうしていればよかったと家族の日々を再構築する/ち_い_く_ぼ
最初から見せつけられた実力差しかし翌年立場逆転/あとやく
最初から決まっていたと割り切れば無駄に後悔してませんから/落合絵美子
性格はサタンのような上司だが髪型だけはイエズス会だ/寺平じゅん
最初からやり直せたら戦災で墓場となった街見て思い/gtt0011
最初から変わらぬ気持ちを抱きつつ確かな基盤は未だ作れず/Bj🪐
待ってなどいない深夜の空港でここには本を読みに来たんだ/だいだい
「お先です」金曜くらい帰りますウサイン・ボルト並の速さで/くらたか湖春
とけ残る氷ふた粒まるくなるグラスには汗何から話そう/あらぴぃ
「最初から!」キミがそう言い出したパー土曜の昼のランドセル持ち/宇呂田タロー
最初から掛け違えてたボタンなら月日を経ても馴染みはしない/藤本くま
北限の花は一夜で地を覆いアポトーシスのごと集団死する/宇津帆アルマ
傷口を癒してもなお癒せない。君を失ったかなしみ、痛み。/meimei
まだですか蕾にそっと声かけを校庭の桜月曜に咲け/あらぴぃ
最初から決めてましたと聞こえたよゴールも一緒にいられるように/あも
砂時計砂粒の中君がいてただ一つだけ光放ちて/高遠
最初からやり直したいそんなこと出来てしまえば無限地獄だ/とし
最初からわかっていたよ後付のそれも優しさ手を振る最後/kiki★
最初から関係ないんやそんなことそゃから無視するそぶりする今/とし
もういいよ、まあだだよをふたりつぶやきながら永遠になりたい/ゼロの紙
幻妖が集う元気な鬼太郎の現代社会の辛辣風刺/一筆居士
幸福な家庭とわかる花言葉母を想いて食べる苺に/一筆居士
この恋の綺麗な閉じ方知りたくて博物館を訪れている/何となく短歌
ゲイリー・オールドマンと母来世こそ夫婦となって幸せになれ/原田 冬
青空をふと見上げれば返り花あなたの顔が雲に写りて/Kenta Nagashima
最初からT-レックスと眠ってたこの場所に立つひとに星降る/此糸むら咲
最初から荒唐無稽浅はかで支離滅裂なこの世界線/閑漢
最初から最後が見えた恋だけど最期も思う最愛の人/ぱさ
最初からやり直したとて結局は母の呪縛は避けられません/HOTATE IWAMI
最初からやり直してもまた君とダメになりたい朝五時の松屋/さとうきいろ
最初から希望はないと知ってたら絶望なんてしなくてすむのに/真月陽
当たり前のように求められてから感謝は易く顔に出さない/深水遊脚💙💛
白十字ほどけて消ゆるその前に天に放てりうわべの懺悔/梓川葉
ローリングストックわざと日常に非の字を付けて予行練習/高水りっか
意地悪な蕾はちゃんと聞いておる火曜に咲うあまんじゃくだなぁ/屑乃ハコ
崖に咲く花に誘われ集う民アポトーシスの契約の下/屑乃ハコ
この恋を標本にして眠らせるラベルを貼ればそれでお終い/高水りっか
最初から嫌いで最後まで嫌い少女漫画のようにいかない/高水りっか
最初から好意持つよりいきなりの好意や熱意に溺れやすいの/柳田ぽかぱん
花簪揺れる鈴蘭りんと鳴るような気がした貴方の方へ/屑乃ハコ
ひゅんひゅんと風と花弁の舞踊曲きっと俺じゃなきゃ見逃してたね/屑乃ハコ
一筋の飛行機雲の残骸が初夏の光に飲まれてる空/とし
初夏の空光は強く風はまだ春を引きずり命が芽吹く/とし
最初からもいちど言ってくれますか「君のこと」のあと思い出せないの/奥 かすみ
最初からやり直せない人生は(呼吸)環状線じゃないから/歩
最初からともに歩んでない道も気づいた時は君と二人で/洞窟おでん
最初からやりなおせたらいいのにな君と過ごした時間のすべて/t.t
花も咲くことなく生きた五十年ただただ月日だけを過ごした/宮坂変哲
最初から堕ちていたんだ君だけにこんなに深い沼だと知らずに/高遠
私にはあなたの無垢が憎らしい無いものねだりわかっていても/KYO.
最初から出来る人はねいぬのだと諭す人になれたらいいな/KYO.
最初から気付いてはいた目の前の幸せだけで将来はなく/てぃ
ひめやかな毒の誘惑舌先にツツジの花の蜜を盗んだ/souko
下の句お題:深水遊脚
ゴールデンウィークのウィークポイントは田に畑にと忙しいこと/深水遊脚💙💛
上の句お題:Chokko Tanaakさん
灰色のまちを天使がはねまわる君とならんで歩くそのとき/五十嵐創
ディーラーの社員にきっと呼ばれてる車検の日に雨を呼ぶ男と/深水遊脚💙💛
上の句お題:とどさん
むちゃくちゃに犯されるのと菓子パンを吐くまで食べる同じことだよ/萩原 アオイ
最初から最後までぎっしり酸いも甘いも詰めてくれる神様/揚げヲン
出会う人にあなたの顔を見出だして袋小路に自ら飛び込む/みすゞ
背開きが褒められるほど手慣れたは釣り好きの君限度知らずで/みすゞ
びちびちと跳ねてて活きが良いですね魔が差す飼育員の食欲/深水遊脚💙💛
上の句お題:基維ひなたさん
薄く開く襖に覗く白い手の人差し指がわたしを示す/高水りっか
耳鳴りが心地よくなる一瞬の静寂にこそ夏風そよぐ/Kenta Nagashima
深海に沈む戦艦旧神の社(やしろ)に五つの砲塔向ける/宇津帆アルマ
最初から終わりまでただ良い人でいられるあなたの冷たさが好き/何となく短歌
蛍光灯チカチカしてるキッチンでさばのはらわたぬらぬらわらう/如月十
ひらひらと手を振る君を焼き付けておこうと思う夕陽の色で/何となく短歌
背の高い君の景色を見たくなり踏み台の上背伸びをしてみた/高遠
花雫喜び唱え流れるは歌謡に似た感情なりける/田中ダニエル
時が満ち夕陽の色が部屋に射す二人の別れを知らしめてゆく/みすゞ
背の高さだけで惚れてしまったの小柄な私の大きな憧れ/みゆう
最初から読み返しては折り畳み彼の人からの文は色褪せぬ/みすゞ
胸の奥描いた夢は不確かで「」に入れピン止めしたい/みすゞ
何もかも知ってるような顔をして百合の間に挟まる男/深水遊脚💙💛
下の句お題:喜多見人形さん
背比べ 小さきときに やったなと今は比べぬ それぞれだもの/KYO.
背伸びして 身の丈にあわぬ ことをして 幸せなのか 問ういずれかに/KYO.
生活の全て食事で回ってる 買い出し作り食べ片付ける/📎あこちゃん📎
せっかくの時、場所、人、金、だらだらとこぼれていくのを止めない自分/塩川
君のことチャットAIに聞いてみたチガウセカイノニンゲンデスヨ/❄️雪の空
上の句お題:喜多見人形
最初から灰空ならば落ち着いて蒼き晴天不安を生んだ/小タ
最初から無理だとわかる0の数ガラス越しに見るハリーウィンストン/📎あこちゃん📎
とげとげに忙しい人をたしなめる木香薔薇のやさしい黄色/高水りっか
背泳ぎで浮かぶ水辺は境界と聞いた話を思い出しつつ/高水りっか
最初から終わりをみてる絹糸の流れる白い肩にふれたい/みや⚡水也💙
人相手に欲を持たない写真家のじわり唾液が滲む黄昏/深水遊脚💙💛
下の句お題:おもちもちこさん
最初から野火を蹴散らし行くヒトよ熱も痛みも力に変えて/森内詩紋
最初から既に結論わかってた君を欲したそれだけでいい/小タ
ラジオとライトと水と乾パンで失う不安を消せるだろうか/揚げヲン
彩りも蜜もだれかを誘うため花という名の生殖器官/えびたからいち
冤罪のシュガーコートをのみ込んだぬるいビールと君の肋骨/此糸むら咲
許されていた日の口づけの強さでツツジの花の蜜を盗んだ/深水遊脚💙💛
下の句お題:深水遊脚
家出して防空壕に雲隠れおかっぱの娘が遊ぼと誘う/ち_い_く_ぼ
本当の私の気持ち染み込んだマスク一年分を送るよ/お由美❆
最初からあなたと私合わないとわかってたけど好きでした/あら野草
背伸びして飛び跳ね君と背比べ身の丈に合う恋を選ぼう/ち_い_く_ぼ
最初から原文ママは読めないといつも諦めてしまう舞姫/蟻
あの日を確かめたくてくちづけを交わしてた/ナルシマアンバイ
ごめんなさい今日は予定が入ってる素直に言ってよ「嫌」と一言/Yella.
取り扱い注意のわたしの場合にはあなたのことばで消去となります/yuko
女の子には色々とあるからさ今日はお風呂は先に入って/掛 淡路
よくしてよもしくはもっとひどくてもわたしのこころがほしがるぜんぶ/yuko
いつだって時計の針を気にしてる一体誰と会いたかったの?/落合絵美子
散々に、落とし、けなされ、馬鹿にされそれでも望むハッピーエンドを/宇呂田タロー
おじさんはいつも泊まらず帰ってく子ども抱くのを街で見かけた/ち_い_く_ぼ
■『#短歌の日』参加作品(4月24日)
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自分だけ脱いで私は服着てる時間が経てば急に仕事が/ち_い_く_ぼ
咳ひとつおでこ手を当て咳ふたつ休む理由は他にあるけど/はちわれ ฅ^•ω•^ฅ
ひめやかな毒の誘惑舌先にツツジの花の蜜を盗んだ/souko
下の句お題:深水遊脚さん
あのケチが突然私にプレゼント中のカードの名前が違う/ち_い_く_ぼ
「タイミング合わないなあ」の一言にミルフィーユのよな修正テープ/清水水晶
嘘をつくことにも慣れたあの頃の振り回される私じゃないの/薫子
合わせたり合わせられたりしてみても2人の距離は変わらぬままで/Bj🪐
いつだって月に叢雲花に風本音吐けない臆病な僕/futuro
朝焼けと同時に鳴いたにわとりのつまみと酒場の路地に消えゆく/かまぼこぺん
誰よりもあなたのために動くから誰よりも好きでいていい?ネコ/微塵模試欄
弱いとこ慰め合ってお互いの家庭にもどる 履歴は消して/夢路ミナ
気持ちよくなるだけなって吐きすててまたねもいわない君の番号/此糸むら咲
戦場で死んでゆくもの貨幣価値いくらと数える退職届/此糸むら咲
いつの日か死亡退院するだろう保険のパンフの無邪気な笑顔が/此糸むら咲
将来の夢とか創造力だとかすべての魔法をへし折る魔法/つぐみざき あさひ
一日は24時間決まってる動かせないので自分が動く/ち_い_く_ぼ
気がついてその場限りの弱い嘘本音ではいらない傷をつけかねないから/雨庭
清濁の選択迫る世情にも静謐守る晴明神社/一筆居士
今はまだ互いが互い優先しだから会えてる歯医者キャンセル/たんかちゃん
井戸水は枯れて久しくなりにけり乾いた皿を掠れた声で/屑乃ハコ
当日にいけたら行くわ知らんけど来れたらきてね期待してるし/閑漢
すわ大事一目散に馳せ参じ一も二もなく四の五の言わず/閑漢
最初から終わっていたのか君と僕さまよっている濃縮還元/1番遠い日
考えた君は迷わずそう言うけれど僕の気持ちはいつも無視だね/猫寝入さしる
今日も来たあれこれそれと考える飲み会避ける理由をつけて/あとやく
来ぬ君を部屋で待ちたる春めき日愛しき想い免罪符にし/みすゞ
月花模様怪しげ光る眩しい其方華風乱れ床につくかな/田中ダニエル
大人達同士のエゴと弾丸で傷つくのまた子供達とは/gtt0011
世間様あなたが求める理想より我求むるは私の体現/柳田ぽかぱん
ダメな時いつでも呼んでもし僕がダメな時は来なくていいから/国見
最初からやり直させてだってこの言葉選びは一世一代/ジャンファー
最初から観ていた映画君にキスしたあたりから覚えていない/国見
背番号1のお前め肋骨をむさぼるような死球を受けろ/原田 冬
何でもねたやすくイエス言わないよ少しは君を困らせたいの/あも
今週も来週土日もダメだけど本当に君が嫌いじゃないのよ/HOTATE IWAMI
晴天のこの空と雲今日かぎり見上げる吾に青は優しい/あらぴぃ
「足らざる感謝と願い」って卑下せずとも……取るに足らない感想ですが/とど
下の句お題:おもちもちこさん
世知が無くただ見上げる空の下頂き望む己の欲望/田中ダニエル
鈍色の秋の海には何もなし轟く波の砕け散るのみ/五十嵐創
凛と立ちそよいでるだけでいたずらにちぎられはらり落ちる花びら/あかり
何よりも俺を一番にしろと言う彼に攫われた手 青嵐/碧乃 そら
生殖のために生まれし花でなく私は私の人生を生きる/あかべこかなは
枯れることない花のようだ永遠(とわ)に僕の記憶のなかで君は微笑む/碧乃 そら
今日はどう? 明日がいいの? 空いてない。いつまで待てる、いつなら会える/最終回少年
水門群帝都中枢護るため高きのほかに低きもまじる/宇津帆アルマ
雨だつたそれだけだつた遠浅の遠き人より着信がある/𝘾𝘼𝙇𝙊𝙏𝙔𝙋𝙀
時同じ道共に歩むには帳尻合わせ必要なりける/田中ダニエル
雑誌にておしゃれ際立つ世間にて我も我もと騒ぎ立てるか/田中ダニエル
僕のこと勝手に夢見て期待して裏切られたとか何言ってんの/とひろ🛰
バブル期の遺物となった遊園地閉鎖区域の昭和の闇が/小タ
最初から読んではならぬ古書の序は神聖冒涜の呪言に埋まる/宇津帆アルマ
辞めますと言えない自分ただ虚しく駒の一つであるだけなのに/高遠
小さき子こちらの思い我関せず自分のペースを貫こうとバタバタ/📎あこちゃん📎
無意識に選んだお酒が知らしめるあなたが好んだボトルラベルと/みすゞ
責任は私が取ると言う人で取った上司に会った事無い/海見て話そう😊
添えられた花にも生きる意思はある綺麗と宥められるだけでは/みさきゆう
行かれたら行きます何も遮るものの無い日常/藤本くま
君がもし私のことを忘れても私は君を忘れはしない/柊琴乃
「明日ひま?」 はいひま、ひまです!ひまにします! ……見間違えてたやっぱ無理です/さとうきいろ
横文字で会議を仕切るあの部長多分誰もが理解してない/海見て話そう😊
波動〜拳竜巻旋ぷぅ昇〜竜〜拳しゃがみ大足めくり大足/ハクア氏
最初から人生なんてなかったよわかってくれる人などなくて/五十嵐創
一つだけ灯った光胸の奥消えないように祈りを込めて/高遠
丁寧に心を込めて受け応えそんな文字よりお金ください/海見て話そう😊
声にして好きは初めて恋になる意外にあの人、待ってるかもよ?/三屋田いと
禅寺で膳を出されて絶句する是生滅法贅とは何か/一筆居士
纐纈がちょっと違うのは知らないふりをしとくねおとうと/夏西マグマ
喘息に世界を狭められぬようお手てつないで仲良く外へ/ち_い_く_ぼ
零だって批評するヤツねじ伏せろきみの三十一の思いで/ひとひと
静かなるプールに閉じ込められてゐる夕景の中に君は飛び込む/平木リラ
「一丸」と言った当人直帰して文字で起こせぬ"あ行"を叫ぶ/海見て話そう😊
贅沢なアイス固くて食べられず溶けるまで待つ贅沢な時間(とき)/はちわれ ฅ^•ω•^ฅ
芸人の博多華丸・大吉が好きでいつも「あさイチ」見てます。/松本桃英
霧深くそこはかとなく月漂う慟哭にも似た耳鳴りがする/高遠
電子機器手放し詩を編む十五分乗り逃したバス運命にする/七紙でニチカ
初夏の午後きみに届ける君影草 そっとたくすの花の便りを/ともなう
不参加の理由が欲しいコロナ禍で良かったなんて言わないけれど/高水りっか
四季咲きの薔薇も月夜に散る花もきみはどちらを選んでもいい/ひとひと
みっしりと恐れを抱くほどの桜咲き終え散ってほっと息つく/あかり
咲く春の露の宿りに宥められ憂世の内に永らふる身か/ぱさ
客先でトラブルでしたと電話切り良く噛んでぬた食う君であれ/七紙でニチカ
これからは独自の進化を遂げていく根は十分だ息を吸い込む/老川由良
絶版の本を探した図書館の少し永遠めいた静けさ/高水りっか
始まらず終わった君とのディスタンス写真は律儀に恋人未満/奥かすみ/奥 かすみ
脱ぎ捨てよコートも色褪せた日々も新しい私を迎えよう口紅は赤/くらたか湖春
長すぎたトンネル抜けた君がいるどこへ行くにも自由な空だ/佐倉りょう
ここに落ちここで育ってここで死ぬ清々しく咲く駐車場の花/Nowsiika
止まってた長い時超え歩こうよ直ぐ落とし穴落ちるよ恋に/小タ/小タ
ゼッケンを初めて背負う高揚が踏み台にした顔を忘れさす/みすゞ
待つだけで得られなかった長い春四季を感じてこれから生きる/ち_い_く_ぼ
15年前のわたしは君ばかり見てたね空はこんなに綺麗/星谷麦
15年歳月示す傷跡を時間をかけて癒していこう/ち_い_く_ぼ
■『#短歌の日』参加作品(4月25日)
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常闇に寄り添う桜花と指先は涙時経てさらに輝く/ふきのこ
くじ運はアニメのテレカが最高の我に釣り合う不運ですかと/てぃ
明るいという字は月日でできている あなたの歩む未来は明るい/松本桃英
あいまいな返事の先にあるものは淡くて透ける届かない手/水の眠り
蜘蛛の糸たどっているよ細いけど深夜の孤独打ち消すために/ち_い_く_ぼ
「駅前に店ができたよ」「そうなんだ、ネットニュースに書いてあったの?」/たわし島
ずるずるになった関係切れたぶん、見えてなかった縁がするする/えびたからいち
贅沢は敵なの?ならば俺たちがスパイの役を引き受けてやる/たわし島
拙作の短歌の管理してみようかExcel習おか迷うこの頃/藤本くま
頻繁に更新されるシステムに出来るかどうか試されている/落合絵美子
処理中のラップトップや手のひらで触れていられるほどの苦しみ/𝘾𝘼𝙇𝙊𝙏𝙔𝙋𝙀
入籍はしたのどうなの!してないの?じゃあ大丈夫。それカスリ傷/一筆居士
ChromeかWindowsか思案して綱引きになるOS選び/一筆居士
弁当に嫌いな食材ぎっしりとプロポーズから一歩後退/一筆居士
会いたくて焦るじぶんが嬉しくて左の眉が上手くかけない/1番遠い日
すみませんラップトップは何ですかこんな会話がもうすぐそこに/あとやく
欠伸から心飛ばした夕焼けに微睡む時計はそろそろ目覚め/キョコウ
開花せよ、されど私を見捨てるな。どうりで花びら慄えるわけだ/キョコウ
昨日までの全部と今日のこれからを優しく混ぜる朝のコーヒー/たちばな
起動音立ち上げ遅さキーの色頑張ってくれ新人くるまで/柳田ぽかぱん
「動かなくなった……」呆然とこぼす君「何度目だい?」と立ち上がる僕/月ノ華
学校にバレない様に学校のチャット様にお伝えてくださいm(_ _)m/閑漢
「絶交だ」何度もふたりそろうから何度もハッピーアイスクリーム/原田 冬
怠け者長すぎた春やり過ごすやっと来る夏/あらぴぃ
正解はなくていいからあなただけただしくなくてふたりで月へ/みや⚡水也💙
コーヒーにミルク砂糖は入れません真っ黒だけを摂取します/綿鍋和智子
ひっそりと脇に控えて本当は甘やかしたいミルク砂糖は/おから村
RGBの光を混ぜ合わせ僕らは誰かわかんなくしろ/綿鍋和智子
日曜のパーティーには行きません安楽椅子で本を読むので/綿鍋和智子
持ち運びいつどこででもスイッチオンスマホ以上にシニアは好きや/とし
疲れ果て涙で濡れてすり抜けて離された手は自由に羽ばたく/あかり
懐かしき武骨なテレビ進化して使われているスマートな箱/とし
そこにいる声も聴こえるそのことがここにいないと冷たく告げる/ぱさ
1番に一緒につける○印新たな月のスケジュール帳/🎧Lily。
変わらないエンターキーを叩くのは薬指そうだ同じあのひと/つぐみざき あさひ
わたしよりわたしのことを知っている机の上に置かれた海馬/たんかちゃん
無理をして微笑む僕に画面から励ます君の「がんばってるね」/futuro
家にいて誰とも話さぬ日々過ごしなれども町の噂よく知る/宇津帆アルマ
うまいことGPTがバレぬよう柏手打って送るレポート/閑漢
ストリートビューから君が消えるまでデスクトップで一緒にいよう/たわし島
脳内の空き容量2テラバイト名前をつけて残したいけど/萩原 アオイ
僕の声画面の向こうへ届けてる本当の俺は出さないように/真月陽
本日のシネマパソコン何見よう?リモートワークの夫尻目に/HOTATE IWAMI
疑問には全て答えるその前に扱い方を少し覚えて/とし
奇怪な この箱何が 入ってる?お好きなように してくれと待つ/とし
ここだよと見せつける箱触れないと反応なしのでくの坊だよ/とし
今彼の愚痴を深夜に聞かされるキミに振られた元彼のボク/洞窟おでん
PCのデスクトップにあるフォルダ 君と過ごした過去はそのなか/t.t
代休を合わせて取ってくれるから月曜デートのんびり鎌倉/ととまる
無機質な冷たさだけを放ちつついつしか僕の相棒となる/高遠
沈黙が精気を奪う待機部屋スマホが灯す闇色の病み/死んでるみたいに生きてる子
絶対に逆転したいこの気持ち熱く激るぜバトスピ魂/田中ダニエル
洗い物なんていいからそばに来てスマホ越しでない君に触れたい/五十嵐創
永遠はないね こんなに簡単に辿り着けちゃうエクセルの果て/高水りっか
ぶかぶかがいいんだと嘘ぶかぶかのきみの匂いのTシャツを着る/カシサキスイ
仕事やらランチや呑みまでリモートで繋がってたが孤独は消えぬ/みすゞ
思い出にDeleteキーがあったってわたしの中のきみは消せない/カシサキスイ
手が探るベッドの中の温もりを一人寝になり月日が過ぎても/みすゞ
葬儀の日、iBookから死んだ日の日付を打って、凝視してた。/クラムシェル
まだ浸る知らない花が手折れない忘れられない?忘れられない/レーディ
水の中初めて両眼を開けた日と同じでいいよ空は微笑む/ひとひと
知っている外では絶対ミルクティそれはアピール彼女の戦略/みすゞ
愛情の分だけ砂糖を入れたなら甘ったるくてきっと飲めない/たちばな
寒空に海岸は嵐模様に大きな波の音が響き渡る/霜花桔梗
最初からパートのくせに思うなら押し付けないで残りの業務/kiki★
ザッザッザ紙めくる音が響く部屋明日に完了させるか登記/宮城直
この箱の向こうに広がる世界では人のふりしてAI語る/📎あこちゃん📎
曇天の予報を裂いて光降る取引先へ向かう車内に/文月のペンタトニック
ハイウェイに乗る猫車君と僕日溜まりの午後に夢を見ていた/つぐみざき あさひ
以前までヒビ一つなきパソコンも戦禍でぐしゃり人まで潰れ/gtt0011
目に付けど玉か石かも分からない誤字脱字にも気づかないから/薫子
ふたご座は最下位ミスもあったけどでっかい夕陽まあまあな帰路/くらたか湖春
天国は人によっては地獄かと安らぎの地は自分で決める/ち_い_く_ぼ
鋼鉄の塊空を飛ぶ不思議体験しよう怖くて当然/ち_い_く_ぼ
ティアラから雫が盗まれないように王と王子は舫を伸ばす/えびたからいち
五月晴れ青い空には鯉のぼり空で一緒に並走しよう/ち_い_く_ぼ
鶏モモをしばきまな板洗う間にから揚げ粉しばき油でしばく/宮城直
リアルでは会ったことはないけれど気配感じる電脳空間/Bj🪐
手の中に小さなぷっくり手を握り吾子と語らう園からのの道/📎あこちゃん📎
JALならばCDGH LCCならばCDソリティアは自動操縦半目閉じたり/清水水晶
『手が好き』といつも写真をねだる君手“が”じゃないでしょ?全部好きでしょ/朔夜
お天気が冴えないことを言い訳にして抱き寄せてもらう拗ねてない/Hathu_Yuki
小さくてオシャレで美味い空弁を食べるの楽し、3個目食うわ/小タ
丁寧に紡いだ日々が一瞬で消し飛んでいく甘い高鳴り/葱
もう出会うことのない人に会う日々私彗星のように生きてる/Nowsiika
空欄に「今なにしてる?」グラウンドに埋まっている同じ問いかけ/たわし島
階段を登り続けて幾許年やっと二階の廊下が見えた/たわし島
定款が1人1人にあるならば何が必ず書いてあるのか/小タ
人類が築いた技術、智慧、データ、全部持ち得る一機の翼/えびたからいち
なるはやの詳細聞いたら今日中てそれは至急や、はよ言え小僧/はらみ
■『#短歌の日』参加作品(4月26日)
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真に受けてのこのこ行った7年も褒めてもらって続いた稽古/Hathu_Yuki
見えている世界が『すべて』だったならどうしてお前はそんなに儚く/yu-jin
見えている背負い鞄のいたずらで80デニール二部丈タイツ/つぐみざき あさひ
見えているどれだけ厚着をしていても千人の中に光る「く」の字が/清水水晶
見えているものがすべてじゃないんだと感じる宙にあなたは泳ぐ/ポッキー
業務多忙患者の顔色なんかより電カル画面の色ばかりみる/花澤あああ
見えている離れた席の4人組ふれあう足が組み合わせ違い/みすゞ
見えている君には?何が?もしかして?怖がりだから聞かなくていい?/あも
見えているアルデバランを分かち合い、ホットココアで溶かして飲む夜/えびたからいち
見えている君の優しさ裏側をなんで探ってしまうんだろう/たんかちゃん
見えている優しさ空に透かしたら愛されたいの文字が浮かんだ/成瀬あずり
油性マジックで刻まれた言葉は落ちずホームランバーを噛みしめる/水の眠り
本当はデートの予定だった日の月ごと破り捨てて六月/成瀬あずり
もうちょっと早く言ってよ 買ってきたケーキの味が全然しない/成瀬あずり
見えている傷を注視していたら消え入るように飲み込まれてく/ち_い_く_ぼ
見えている明日の未来が私には良いことなのかこんな正夢/あとやく
見えているただひたむきに生きる君悲しい空に光を照らす/futuro
見えている被害に両目逸らせない拷問の跡ガレキ血痕/gtt0011
ぱちぱちとかわいい音で炊き上げた私情愛情欲情慕情/yuko
見えている平行世界あちらではやりたいことが全てできてる/とし
見えている隠し通せるはずもないその能力の頭を生かせ/とし
カミカゼと比べりゃ丈夫で敵も居ず体当たりとかしなくていいし/一筆居士
見えているその傲慢が命取り彼我逆転で凍りつく背/一筆居士
見えているかくれんぼなう見えている見えぬふりして捜索開始/柳田ぽかぱん
見えている隠しきれないその秘密さらけ出しては人心つかむ/とし
見えている可愛いお尻「もーいーよ」写真撮りつつ「どこいったかな?」/もりぞう
見えているものだけ信じじゃいけないと言うけどそれじゃ何でもありじゃん/HOTATE IWAMI
見えている姿ばかりが全てじゃない笑顔の下でもがく姿も/月ノ華
見えているあたしだけでも愛してとドレスを纏い沈む毒クラゲ/透明
見えているものだけでいい見えないものはいらないや信じられない/みや⚡水也💙
見えている未来は別々の道で見えぬ未来で隣を歩く/国見
バッセンのゲームで使う鉄平は輝かしいが前を向かなきゃ/キクハラシヨウゴ
着地するために今だけ束の間の雲の世界を眺めておいで/たちばな
手をひいて行くよ天女でエレベーターガールの君に地上は不利だ/原田 冬
あさイチで歩くご近所老夫妻つないだその手お揃いの杖/みすゞ
見えている弁当作る母の味朝4時起床いつもありがと/meimei
春花のシャンパンファイト肌寒い四月の雨に閉じ込められる/新新新
見えている君の両目が空を見る僕の背負ったその闇の名を/つぐみざき あさひ
見えているモノは宇宙の4%(パー)で96%暗黒満ちる/宇津帆アルマ
見えているものは確かな不確さで吾の視界遮る隔たり/お由美❆
「見えているものを教えて」君が見る私が私でありますように/たわし島
さよならと君に伝えたまたねとは言えぬからもう終わりにするか/紅
芯を持ち人に優しい君が好き強がりな君の弱さも好き/紅
見えているものを見えない振りすると大人になれるずるい魔法/ち_い_く_ぼ
最初から僕の勝手な思い込みならばこの世をおもしろくする/閑漢
見えているものが全てじゃ無いことをとうの昔に知ってたいたのに/紅
見えている星を数えて歩くんだ九ちゃんみたいに上を向いてさ/古池十和🌈
見えている月の上には泣いている探査のこども一人迷いて/藤本くま
見えている物が欲しいと思わないようになったよ。あの日からかな。/🎧Lily。
マリアージュ味わい尽くせぬ未熟者次のひと皿気持ちも新た/あらぴぃ
見えているはずのあなたが見えなくて迷子になったこの恋心/t.t
見えている包み紙から試される今宵2人のディナーのチョイス/Pingu novel
見えている世界は何色をしてるの僕にも見せてよきみのクオリア/とひろ🛰
離れゆく魂の舟うす墨の筆の軌跡でここに留めらむ/水の眠り
少しずつ冷たくなりて起動せず画面の君が後ろから抱く/Pingu novel
見えているものだけ全て肯定し愛されてると思っていたい/オクノ
見えている目の前のものにふれも見で遠い未来の夢語る君/Bj🪐
見えている瞬間だけを切り取って全部あなたに見せてあげたい/落合絵美子
この空は遠く遠くにどこまでも宇宙の果てにもつながっているんだ/みゆう
照れた顔見てしまったの初恋の人に渡したラブレターの後/みゆう
図書館で初めて会った小説のただ一行が見返してくる/だいだい
電車越し見える灯りを愛でている人それぞれの生活がある/ち_い_く_ぼ
デザートをはじめに食べて良いなんて大人のなんと自由なことか/下野みかも
見えているものは時に曖昧でピンぼけた写真のごとく映る/高遠
見えている分は全て広いきりあとから湧いてく二ミリのビーズ/綿鍋和智子
オオルリのつがい遊びし八重桜 たまには真面目な短歌してみる/萩原 アオイ
消費する側に甘んじてはならぬ生み出すことで生かされる故/梓川葉
無知の知に続くどこでもドア開けるクリック2回先の世界へ/奥かすみ/奥 かすみ
デコイの恋わかっていてもすがりつくいつかタライが降ってくるまで/みすゞ
なにもかもを吐き出して自分を好きになれたらいいな/みすゞ
見えぬ糸絆結んで他人知る拳交えて己を知るか/田中ダニエル
見えている終わりを少し遠ざけてもっと未来の話がしたい/高水りっか
見えているところに花を植えましょうあとの日陰は焼いておくので/綿鍋和智子
見えているものの彩度に息をのむ言葉にしない人の表現/しばねこ
見えている眩しい脚の無防備さ見えぬ駆け引き二人の世界/とびら
見えているガラスに映えるトレンドと昼とは違う夜の原宿/❀はゆき咲くら
見えている未来の破綻に目を背け今の自分だけ守ろうとする/📎あこちゃん📎
見えている糸はあなたに届かずに絡んだ先は黄色いチューリップ/ひなとと。
五月には大きな喉が開いていて角に並んだ自販機が待つ/だいだい
できたての傷よ疼いて自己主張するのはやめろ手口が古い/原田 冬
見えていることに気づいてないだろう静かに寄って耳打ちするか/とし
見えている気づかいもない慣れだとか遠慮もなくなるのならやめとく/閑漢(かんかん)
人よりも一生懸命働いた貴方に贈るゴールデン賞/おから村
快音よ響けわたしの恋心すいこまれてく青空の中/しばねこ
見えている?私の中の恋心 目と目が合えば息もできない/あら野草
見えているミスを言わずに背負うことカッコいいとか思っちゃってる?/掛 淡路
一生の思い出作る黄金は働く汗が輝かせてる/小タ
純金のようやわらかくきみ笑みて担う使命の金の重さよ/ひとひと
誰がために動いてくれる人がいて笑顔溢れる景色にふれる/みすゞ
■『#短歌の日』参加作品(4月27日)
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見えている自分自身を見ない振り見えない人を傷付ける人/洞窟おでん
デコボコの元々1つあるはなしトレモロの残り香漂う美/ナルシマアンバイ
見えている恨みと怨みと怨恨よ見えないものまで覆い尽くせよ/ヒズミ零 & アオねこ
僕に似た二人が住むと言う京都共通点はいずれも僧侶/閑漢
黄昏のあわいの中に泳がせる誰も知らない笑顔の私/藤本くま
出る杭を打つような目にウインク⌒☆をモブに私は眩しすぎかな?/たわし島
戻れなくなった二人が探る道奥の奥では枝分かれかな/たんかちゃん
対岸の火災と思う人ならば正しくそれはひとごとでない/あとやく
それはそうそうなんだけどそのように扱われるや悲しくなりけり/Bj🪐
結婚も離婚も所詮紙切れで境界線も管理されてる/落合絵美子
世の中は「ゴールデン」だと浮かれてる働くあなたは輝いている/みゆう
ほしのもとかわすことのはのへのかせひとときのゆめとへぬひとのな/ぱさ
興味ない人達の声大きくて視線が気になるお年頃なの/真月陽
嘘と見栄、意識の高い履歴書を幾つも綴る「わたしはだあれ?」/宇呂田タロー
知らん顔して通り過ぎられなくて声かけて言う「リュック開いてる」/📎あこちゃん📎
隅の方誰か二人で話してる俺の陰口被害妄想/あづみのマルコ
ゴールデンメッキ剥げれば金欠と疲れた身体残っているだけ/📎あこちゃん📎
休めない役立つ若さ眩しすぎ休みばかりのシニアは思う/とし
人と過去変えることなど無理だけど信じ合いたい傍にいようね/煌咲
祖を辿り1に戻ると思い出し湧く悪い子もわたしな気分/艶宮
歩道橋余計なお世話か手伝って別れに見えた笑顔と垂れた髪/幻の酒カス時々酒お
百余人ほどでアフリカ出た人類今は五千のことばを話す/宇津帆アルマ
雨上がりアスファルトの香沁み込んだ夫の作業着洗わば夕暮れ/お由美❆
信じ合うただそれだけの間柄親しき仲の礼儀もいらぬ/futuro
名も知らぬ身の上話投げ出して晴れやかな顔の、もう会わぬひと/柳田ぽかぱん
目尻下げ甘く私の名を呼びし彼は今頃誰が名を呼ぶか/meimei
「友達に戻ろうね」ってどうやってもう無い場所に戻れと言うの/カシサキスイ
みんなには幸せになって欲しいんだできない?それならみんな滅んで/とひろ🛰
腕まくり 気力充分 仕込み良し言うことを聞け吾の足腰/あらぴぃ
こんなにも辛く苦しいものならば出会う以前のふたりになりたい/t.t
「は」ではなく「と」を置くときに生まれくる あなたは私 あなたと私/えびたからいち
死んだとき伝えられない人たちと交わすホッピーセット(白)がたいせつ/さとうきいろ
黄金は人は遊ぶが仕事して人の裏行く空いてる旅を/とし
遡ることで確認する、始まり。綿毛になったたんぽぽ、最果て。/かんみ
対峙して理解もできぬか馬鹿にして自身を傷つけかの者を斬るか/田中ダニエル
視線外したまに冷たいフリをして背中合わせに意識向かう/高遠
一八の(いっぱちの)鰻の幇間(うなぎのたいこ)間抜けオチ(まぬけオチ)だました男誰だったのか/閑漢
定時株主総会がいつになるかは忘れたがきっと梅雨だろ聴いてる定款/宮城直
デスマスクとらせてもらえないですかどちらに取ればいいの告白/ひとひと
このままじゃイヤだ何かを変えたくて左手でペットボトルを開ける/五十嵐創
デザートは食べてしまおう今すぐに灯りを消してとびきり甘く/あらぴぃ
交わらず離れもせずの平行線この関係に名付けはいらぬ/みすゞ
寝冷えると上掛け追加す祖母の手で身動き取れぬ愛が重い/みすゞ
黄金は人それぞれの価値があるあなたのペースで羽広げよう/ち_い_く_ぼ
おみくじは「なぜか大吉」予想してその「大吉」のわけが知りたい/水の眠り
人間は一人で生まれ死んでいくだけど繋がり続ける不思議/ち_い_く_ぼ
「もうだめだ」そう言われたら「おしまいだ」こう答えるのがふたりのブーム/Hathu_Yuki
ワシントン、ハリスン、ルーカス、クルーニー、所、高橋、全員ジョージ/寺平じゅん
夕方に止むピアノまた響く音ああ、あの人も練習している/清水水晶
ふりあつただけでをへなばこの袖もなつのよつゆにぬれざらましを/揚げヲン
眠いなぁどんだけ寝ても眠たいよ誰がラリホー唱えたのかな/小タ
顔見知り止まりであった人までもミサイル屠り血袋にして/gtt0011
ネバーランド探す途中できみひとり夢から覚めて大人に変わる/高水りっか
電線が狭める空に囲まれてあとどのくらい走れるだろう/高水りっか
好き嫌いとか言ううちが華なんだなんてことない冷めてしまえば/とし
連休にいっせいに休む働き方も多様化したらいいのにね/松本桃英
眠たくて録画して観る番組を巻き戻しまた寝て巻き戻し/📎あこちゃん📎
ネトフリの年間契約より高い あなたが好きなシャネルの石鹸/えびたからいち
許されぬ血分け飯分け湯を分けた君が勝手に醤油差すこと/七紙でニチカ
見えている結末さえも受け入れて独りよがりの恋を続ける/何となく短歌
似たような風体の人多いから忘れる前にあなたに会いたい/何となく短歌
あの人もこの人も皆テキトーな事を言うからスマホ断食/HOTATE IWAMI
居眠りの落ちるか否かの境界線さまよう私にデスクが口づけ/奥 かすみ
眠りたいこのままでいい目覚めたくない君がいないこと気がした/加藤莉子
お砂糖はお幾つですか?黒翼の天使様との夜会を開く/平木リラ
過ぎ去ればなんか人が少なかったそう思っただけの職場の日/屑乃ハコ
ねこやなぎとは咲くまえのよるにだけねこにかわってうろつくものだ/原田 冬
君がため満足げなる奴の顔我がワイシャツに涙染みつつ/余談
どこからかやって来てまたどこかへと去ってゆくだけの有象無象/サイ
親兄弟夫婦のどれでもないからと病室のドア開けられぬ我/古池十和🌈
見えている喜びのはて知る者と悲しみのはて知る者の恋は/へそ天
赤色のきみが白になったときようやくぼくはその味を知る/へそ天
始まりと終わりのしくみも知らぬままこの世の一部になっている我/Nowsiika
一年後すれ違っても気づかないふりをするのさシグナルは青/森内詩紋
牛肉を卵でとじた丼ほどに少しきつめに抱きしめてくれ/オクノ
■『#短歌の日』参加作品(4月28日)
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人気者明るく振る舞う君だけど光と影は同じ大きさ/紅
僕のこと忘れた僕は僕じゃないならなぜ僕を自分と思う?/閑漢
「ねじれの位置」クリエイティブとはこのことか教科書がいま歌集となりて/清水水晶
寝返りを打つとあなたが唸るのがおもしろすぎる寝返りまくる/星谷麦
影さえも愛でる夕方ゆっくりと踏まないように別れを告げる/いっちー
残された眼鏡をそっとかけてみた未来がいっそ歪んでみえた/オクノ
夢残した日々を取り戻して開いた最高の時は今でも/ナルシマアンバイ
あのメール意味を知りたいでも知らぬほうが幸せとも知っている/さく
寝違えて同じ向きしか見られない見つめ続けて悟りを開く/ち_い_く_ぼ
偽物のブランドバッグ持ち出勤胸も心も真実がない/ち_い_く_ぼ
あの星座つい目が見つけてしまうのは君の生まれの星であるから/てぃ
福引きの五等で当てたエコバッグ子猫が潜りかくれんぼする/ち_い_く_ぼ
エコバッグいつの間にか家中にさぁ困ったぞどうする処分/あとやく
そういえば君 苦手だったパッキング出発までに減らしてあげるよ/みすゞ
君の持つ洒落たバッグに一目惚れ次のデートはお揃いコーデ/futuro
とりあえず何でも入れる習性でバッグの中は魔境と化する/落合絵美子
とりあえず何でも入れる習性でバッグの中は魔境と化する/くらたか湖春
住んでいる部屋の一角紙袋いぃ、いや捨てられなかった訳では/柳田ぽかぱん
カレンダー天気と食材にらめっこ一か八かで山張りましょうか/あらぴぃ
清水の舞台の下にブランドのお店があると洒落になるのに/閑漢
品物を食べては吐いて繰り返し片手入れられいと悲しいかな/田中ダニエル
明日こそは会える日励みに頑張るも三月経てども会うこと叶わず/梅えきす
あなたとは違いがあるほどたのしくて互いにそれぞれ切なくもある/汁ミクスの2号店🌞
かばんがね。パンパン荷物のアタクシは部屋も心も散らかってるの/HOTATE IWAMI
卒業もコロナ禍越えてまる四年ツーショットには消えない記憶/とし
週一のツーショットにはその時の心情映し忘れない物/とし
ま白なるマスク脱ぎ捨てそらの青グラスに注ぎ飲めば初夏/お由美❆
落ちる汗思えば今日も残業で滴る血などなかったことに/もう友達をつくる気のない魂達文音
流星をたくさん詰めて振り回し大学名を3度呟く/たわし島
君の謂糖衣に包まれて侃侃諤諤溶け出る棘出る/しゅん
僕の持つ鞄はいつも空っぽで何故か消えゆく詰め込んだ夢/t.t
買い物は不思議と楽し遠つ祖栗や草の果採る喜びに似て/宇津帆アルマ
インスタに貼ろうとしたら大きさが合わなくて草リサイズ出来ん/短歌点
分身のように毎日持ち歩くきっとわたしも端が擦れてる/たんかちゃん
忘れ物ばかりのあなたのためだった無駄に大きな鞄を捨てる/古池十和🌈
『すみませんこのエコバッグ くださいな 』『はいレジ袋お付けしますか?』/洞窟おでん
パンパンに鞄膨らみ新しい鞄に替えてもまた入れすぎて/藤本くま
いつまでも旅慣れることできなくて鞄の中に夢だけがいる/カシサキスイ
よそ行きの鞄の底で朽ちていく二度と行かない街のレシート/さとうきいろ
人を知り勉学勤しむ我が心いつしか知るか他人の気持ち/田中ダニエル
ディスタンス越えて出逢って教えあう電話番号LINEじゃなくて/一筆居士
甘えんなオレらニートのカレンダー赤丸だらけ草間彌生や/一筆居士
マイナスになるくらいならあの時に戻れないかな絶対値0/一筆居士
願わくば年に数度の逢瀬なら懇ろの仲寝ても覚めても/一筆居士
ポケットは無いが小物は多いから女子の苦労を男子知るべし/一筆居士
ピクニック日和だねコーヒーポットとランチバックとキミの笑顔と/銀浪
ドアの影こっそり緻密なバッグ買うこの人からなら許されそうで/清水水晶
鞄には消えることなき思い出が破裂しそうで心地よい朝/とし
バッグには酸いも甘いも詰めこんでまだ余裕ある終着までは/とし
このバッグ昨日使ったあの人が今は爆破で持つ手失い/gtt0011
朝咲いて夕閉じている花のよう其処にあるのは君にある明日/高遠
「でも」「だって」それを言うなよあの人に「はい」「ありがとう」と言っておくんだ/みゆう
君といた時間も大切だったけどこれからの時間濃度を上げて/みゆう
すぐにでも逃げ出したくて掴んだの財布とスマホ小さなバッグ/Bj🪐
きらきらは影があるから光るって皆知ってるよいつもありがとう/いなば・みゆき
ヘインズの洗った後の心地良さ感触残りし息子のかたち/藤本くま
偏屈な床屋の主人はさみ置き孫を抱きあげ満面の笑み/ち_い_く_ぼ
平熱で言い訳ひとつなくなって休む理由を探す月曜/はちわれ ฅ^•ω•^ฅ
平均点の毎日を欲してた横目を向けるはなつきジャスミン/ナルシマアンバイ
部屋着にてコンビニ向かうボサボサで君にバッタリ白くスパーク/小タ
変化あり己の気持ち確かめて異性をものに/田中ダニエル
でくのぼう何もできぬと責められて褒められけれど勘ぐる悪意/KYO.
小さきのクラッチバックに詰め込んだキラキラが全部わたしのいきさま/yuko
両手には抱えきれないもの全部ショッパーに投げてあなたにあげるわ/yuko
愛しても一緒にいてもまだ遠い魂までは連れていけない/yuko
懐に隠し持ったるオマモリで掻っ捌けそうな距離感の好きよ/yuko
へその緒があんなに長くて黒いとは目に焼きついた出産の記憶/みゆう
説明が必要なとき曖昧に濁されそうかそうだったのか/成瀬あずり
下手くそと罵られても知るもんか!我が正解は我のみぞ知る/葱
携帯の料金割の年齢が自分の歳とどんどん離れ/四時熟語
規格外切り捨てられる落とされるそこが良いのに野菜も人も/あらぴぃ
包まれた薬は甘い飲みやすくしてくれたんだ毒薬なのに/成瀬あずり
お母さんの バッグはドラえもんの ポケットだお助けグッズ 次々出てくる/📎あこちゃん📎
両手空くトートバッグでいつだって愛する君を両手で触れる/小タ
あの人の喜ぶ顔が見たくって何度も覗き込む紙袋/MayChanchara
特別なライ麦パンの特別を装うためのドレスのように/MayChanchara
星影の「かげ」が「ひかり」と知ったとき君の中の優しさが見えた/ひなとと。
どの花もさかりはほのほの花明り恋のさかりもまたほのほのと/古脊
あの人は知らないだろうでも私目が合ったもんレンズの向こう/薫子
エコノミークラスとなりで十時間互いの故国語ったあの子/綿鍋和智子
綺麗だ、二度目が消え入る本当を生きられる人はいつもまばゆい/古脊
ヘリウムガス胸いっぱいに吸い込んで好きと叫んで大笑いする/MayChanchara
永遠と名付けて指輪を花で編む形見にできないくらいがいいよ/古脊
青空を斜めに裂いた飛行機の雲は別れを知っていますか/てぃ
愛ではないが無関心でもない惰性のような熱情/萩原 アオイ
不思議とね一緒にいたら似てくるの飽きることないずっとこのまま/あも
種も仕掛けもありません逆さにしたらあら?どこ消えた?/あも
返事なら要らない貴女の声ならば何を紡げど世界の真理/つぐみざき あさひ
鍵穴を捨てた心の錠前を100年かけて掌で融かす/つぐみざき あさひ
ヘロヘロになるは必至の運動会久方振りの保護者リレー/みすゞ
ヘチマすら育てられずに頓挫した空のプランター緑のカーテン/みすゞ
ヘンデルのメサイヤ全曲鑑賞しごめん感想はあーあ疲れた/📎あこちゃん📎
(作品ここまで)
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