「短歌の日ネプリを読むスペース」(ホスト:toron*さん)でとりあげられた短歌

現代短歌アンソロジー『短歌の日』(愛称:短歌の日ネプリ)を歌人のtoron*さんが読み、良いと思う短歌について語るTwitterスペースが配信されました。このメルマガではそのなかでとりあげられた短歌を紹介します。
短歌の日 2023.06.05
誰でも

■toron*さんのTwitterスペース

toron*さんの音声配信「短歌の日ネプリを読むスペース」はこちらです。音声をききながら短歌を読むと自分とはまた違った短歌の読み方に出会うことができます。

■現代短歌アンソロジー『短歌の日』のダウンロード

PDF版やスプシ版、印刷版をこちらで配信中です。スマホやタブレットで読みたい人はPDF版がおすすめです。

■とりあげられた短歌一覧

筆名から元ツイートへリンクしています。好きな短歌にあなたもいいね!やコメントを書いてみてください。

ひとびとがまた一齊に虹を指す黑く引き絞られた傘にて/月岡烏情 

水槽の向こうで終わる連休をつかれまなこで悟るアザラシ/一筆居士 

こだわりのない人生もよかったなみっちみちにした餃子焼きつつ/石村まい 

ばっけだと言っても通じないひとと迎えてしまう三度目の春/高田月光 

屠殺場に着いてしまったここからが見せ場なんだと客を信じる/柴田有理 

少しだけ優しくしたい自分にもお豆腐を切る刃物のように/新妻ネトラ 

説教を眺めて食べるCoCo壱のどう作っても美味しいカレー/音忘信 

やる気のない奴はここから出ていけと言った本人すらいなくなる/朝田おきる 

うちにいるルンバの亜種は本物のルンバを知らず挫折もしない/石田犀 

我々は宇宙人です果てしない孤独に耐えてハムを焼きます/さとうきいろ 

夕焼けは誰と見たって夕焼けであなたと見ればすごい夕焼け/吉村おもち 

はとぽっぽ ねえ はとぽっぽ 効率化の波がきてるよねえ逃げようよ/小野小乃々 

校庭にアボカドの種埋めながらぼくらいつまでバカなんだろう/鹿ヶ谷街庵 

果てしない夢でもきみは笑わないここは深夜の土間土間なのに/古川柊 

赤ちゃんに不思議がられているときの世界は少しはりきっている/ぷくぷく 

ハイフンのつけられている生まれ年いつか死ぬって決めつけんなよ/姿煮 

目薬を一粒殺し眼の奥で花火にできる幸運がある/水没 

メルカリの売上下ろして卵買う 明日も生きてやろうじゃないの/美貴子 

末吉のクジにも吉の文字はある今年は人の良いとこを見る/深水遊脚 

バナナ食う「バナーナ!」と言うバナナ食うタイムリープはまた抜け出せず/中型犬 

やっぱ春がいっちゃんええわと春が言うモンシロチョウをひらひらさせて/谷じゃこ 

ポケットの中には愛が詰まってるただそれだけのドラえもんです/16ビットナカムラ 

信じよう生命線を 噴水の前に座ればときおり届く/武田ひか 

一本だけ生えた白髪を光らせて未来が明るそうでこわいわ/佐倉麻里子 

■スプレッドシート版

上記のデータのスプレッドシート版も配布中です。スプレッドシートマニアのあなたに。

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最後までお読みいただきありがとうございました

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